エアコンに欠かせないメンテナンスです。
エアコンは室内の湿度と温度を
快適に調節する大事な役割を持っているため、
しっかりとメンテナンスを行い、
シーズン中に問題なく使える状態にしておきましょう。
そもそもエアコンは、
室内機に部屋の空気を取り込み、
熱交換器で設定温度の空気に変換して
部屋の中に送り込むという仕組みで稼働しています。
空気を取り入れる段階で、
チリやホコリも一緒に取り入れてしまいますが、
フィルターでキャッチしてくれます。
エアコンが最適な方法で稼働するためには、
このフィルターも定期的にクリーニングが必要です。
一見割高に感じますが、
クリーニングを怠ると稼働効率が悪くなり
結果的に電気代が高くなります。
また、エアコンに限らず、
温度差がある場所には結露が起こります。
結露はカビ繁殖を助長させる原因になり、
人体に悪影響が出る可能性もあります。
快適な室内環境を保つためには
エアコンクリーニングが必要なのです。
エアコンクリーニングを専門業者に依頼すると、
家庭用エアコンであれば1万円~3万円程度の費用がかかります。
手入れをしていないエアコンは
電気代が余計にかかってしまうので、
省エネのためにも定期的なクリーニングが必要です。
エアコンのフィルター部分は、
チリやホコリでもっとも汚れやすい場所です。
エアコンのカバーを開いたところにある、
網戸のようなものがフィルターです。
フィルターは月に1~2回はお手入れをしましょう。
こまめなお手入れが必要な場所ですが、
ご自身で簡単に行うことができます。
しかし、フィルター以外のエアコン内部はお手入れが難しいので、
専門業者への依頼が必要です。
頻度は最低でも2年に一度は行いましょう。
●業務用エアコンの場合
商業施設やオフィスで使用される業務用エアコンは、
年に1回のクリーニングを目安に専門業者へ依頼しましょう。
業務用エアコンには天井カセット形、
天井吊り形、床置き形などのタイプがあります。
天井カセット形や天井吊り形だと、
脚立を用いて高所での作業になるので
セルフクリーニングは困難です。
誤った方法でセルフクリーニングをしてしまうと故障につながり、
クリーニング費用だけでは済まなくなってしまいます。
リスクを回避するためにも、
専門業者への依頼で確実なメンテナンス
を行うようにしましょう。
エアコンクリーニングの方法には、
いくつか種類がありますのでご紹介していきます。
汚れの具合や状況に応じた、
適切な方法でクリーニングをしましょう。
●セルフクリーニング
ご自身でエアコンを分解して
クリーニングする方法です。
もっとも費用を抑えられますが、
誤った方法で分解し
故障につながってしまうと、
修理にさらなる費用がかかってきます。
費用を少しでも抑えたい方は、無茶をせずにご自宅のエアコンにあった
クリーニング業者に依頼しましょう。
セルフクリーニングで行う範囲はフィルター清掃まで
に留めておきましょう。
フィルターの清掃には掃除機を用います。
エアコンのカバーを開き、
まずは掃除機でフィルターの片面のチリやホコリを吸い取ります。
その後フィルターを外して、
もう片面を吸い取ります。
基本的なフィルターの清掃はこれだけで完了ですが、
取り切れない汚れに関しては水洗いを行います。
よほどでなければ洗剤を使う必要はなく、
水洗いのみで問題ないですが、
使用する場合は中性洗剤を薄めて使いましょう。
エアコンの機種によっては、
自動でクリーニングをする機能が
搭載されているものもあります。
セルフクリーニング機能があるからといっても、
人為的なクリーニングがまったく必要ないわけではありません。
メンテナンスの頻度は減りますが、
専門業者に依頼すると内部構造の複雑さから、
費用が割高になることがほとんどです。
●オーバーホール
オーバーホールは、
エアコンクリーニングのもっとも
総合的なメンテナンスです。
室内機、室外機だけでなくダクト
の隅々まで分解して、
徹底的に洗浄する方法です。
分解した部品を業者が持ち帰り、
ひとつひとつ時間をかけて丁寧に
クリーニングしていきます。
長年メンテナンスを
行わずに放置されたエアコンは、
オーバーホールで徹底的に
クリーニングしましょう。
デメリットとして部品を預ける必要があるので、
その期間はエアコンを稼働させることができません。
一般的に約3日間かかりますので、
オーバーホールでのメンテナンスは
エアコンのシーズンオフに
依頼することをお勧めします。
●完全分解
オーバーホールは業者が
部品を持ち帰って徹底的に
クリーニングすることですが、
完全分解は壁にかけたままの状態で
可能な限り分解をしてクリーニングをします。
オーバーホールほど
細部にわたってのクリーニングは
できませんが、
ほとんどの部分の汚れは
除去することが可能です。
作業自体も1日以内で完了でき、
費用も約1.5万円~2万円程度で行えます。
年に一回のペースで、
定期的にクリーニングをしていれば
完全分解でも十分に清潔さを保てます。
●簡易分解
費用も安く時間もかからず、
もっとも手軽に行える
エアコンクリーニングです。
家庭用エアコンのクリーニングにおいて、
最低限必要な範囲内での作業になります。
高圧洗浄機を用いて、
内部に溜まったホコリや
汚れを除去していきます。
シーズンオフ以外の時期
でも手軽に行えるクリーニングです。
●部屋が暖まりにくい、涼しくなりにくい
最適な温度に設定しているにも関わらず、
なかなか設定した温度に安定しないという症状です。
エアコンは部屋の空気を取り入れて
温度を調整していますが、
フィルターにチリやホコリが
溜まると空気を取り込むのに弊害が生じます。
チリやホコリが溜まったエアコンは
設定された温度にするために、
必死で空気を取り込もうとします。
すると、本来よりも余計にパワーを働かせてしまいます。
結果的に過剰運転となり電気代も余計にかかってくるので、
部屋の温度が安定しないと
感じたらエアコンのフィルターを確認してみましょう。
●エアコンから異音がする
フィルターを清掃したにも関わらず、
エアコンの内部や室外機から
ボコボコやカチカチという
音がした場合は専門業者の出番です。
内部に異常があれば、
分解でのクリーニングが必要になってきます。
フィルター以外の部分は、
知識が無い私たちが下手に触ることによって、
ますます異常を助長する可能性が高いのです。
早めの対策を施して故障を回避しましょう。
快適な生活には、
最適な室温調整が重要ですよね。
エアコンはそのための大切な働きをしているので、
日ごろのメンテナンスは欠かせません。
年に一度は専門業者に依頼して、
しっかりとクリーニングを行いましょう。