ハウスクリーニングを業者に依頼するときは、
大手の業者と個人のお店どちらに依頼するか選びましょう。
一概に、大手が安心とは言い切れません。
また、個人の方が安く済むとも限らないため、
それぞれの違いを詳しく確認しておくことが大切です。
本記事では、ハウスクリーニング業者の大手と個人の違いと、
それぞれのメリットとデメリットについて詳しくご紹介します。
●大手のハウスクリーニング業者の特徴
大手のハウスクリーニング業者は、全国各地にフランチャイズの店舗を展開していたり、
他の事業をメインとする大企業が運営していたりします。
また、特定の地域内全域をカバーできるハウスクリーニング業者も、
どちらかと言えば大手になるでしょう。
個人店よりも手広く事業を展開していますが、あまり全国には
展開していないところが多いというのが特徴になります。
大手のハウスクリーニング業者は、多くの人員を抱えています。
すべての社員が自社の社員とは限らず、個人のハウスクリーニング業者と
フランチャイズ契約や業務痛く契約を交わし、全国に対応しているケースもあります。
「大手だから安心」、「大手だから質が高い」とは限らないことを覚えておきましょう。
安心したい・質が高い所を選びたいという方は、
HPに記載されている情報を見てから決めると良いでしょう。
●個人のハウスクリーニングの特徴
個人のハウスクリーニング業者は、1~2人程度の従業員だけで作業している所が多く、
対応範囲も特定の地域または市内のみです。
ですが、個人だからといって使用する機材や洗剤が
大手のものに劣るわけではありません。
大手に依頼した結果、作業の内容や対応に満足できなかった人が
個人に依頼して、満足できるケースもあります。
特徴や次に紹介するメリット・デメリットをよく理解した上で、
自分にあった業者を選びましょう。
それでは、大手のハウスクリーニング業者には、
どのようなメリットとデメリットがあるのか詳しくみていきましょう。
●大手のハウスクリーニング 業者のメリット
大手のハウスクリーニング業者には、安定した質で幅広い箇所のクリーニングを依頼できます。
まずは、メリットから詳しくご紹介します。
・スタッフによる技術力の差が小さい
大手のハウスクリーニング業者は、社内研修に力を入れている傾向があります。
スタッフの数が多いほどお掃除の質に差が生じますが、
それでは会社全体の評判にかかわります。
そのため、研修に力を入れてスタッフによる技術力の
差を小さくする努力をしている傾向があるのです。
ただし、フランチャイズや下請け業者に依頼している場合は、
技術力や対応に一定の基準を設けるものの研修への強制参加を求めづらい傾向があります。
そのため、店舗によっては技術力が低いスタッフが作業をするケースもあるでしょう。
大手だから安心するのではなく、研修を実施しているか質の高いサービスを提供するために
どのような努力をしているのかを確認することが大切です。
・保険に加入していることが多い
大手のハウスクリーニング業者は、損害賠償保険に加入していることが基本です。
ハウスクリーニングと損害賠償は一見無関係に思えるかもしれませんが、
ハウスクリーニングでは、洗剤や機械などを使用してエアコンや家具、
壁、床など故障や破損をしてしまうケースがあります。
そうなれば、依頼主は私物を故障された損害を負うことになるため、
ハウスクリーニング業者に損害賠償を請求できるのです。
ただし、業者による過失であることを証明する必要があります。
また、過失を証明しても、ハウスクリーニング業者が連絡を絶ったり、
言い逃れしようとしたりする場合もあります。
損害賠償保険に加入していれば、スムーズに保険金で弁済してくれます。
損害賠償保険に加入していない業者は、自費で弁済することになるため、
トラブルになるケースが少なくありません。
気になる方は、業者のHPまたは直接業者に聞くなどして事前に確認しておきましょう。
・割引サービスが充実している
大手のハウスクリーニング業者は、複数箇所の掃除による割引サービスが充実している傾向があります。
例えば、キッチン3万円、トイレ2万円で合計5万円のところ、セットで4万円に割引できます。
キッチンやトイレ、洗面台、浴室などの水回りセットプラン、
床と窓、ベランダのセットプランなど、業者によって内容が異なるため、事前に確認しておきましょう。
ただし、定価の金額が予め高く設定されており50%offなどの一見お得感がある手法で、
割引かれても結果相場と変わらない料金になるところもあるので、注意してください。
・エコ洗剤を使用しているところもある
通常の洗剤を使ってしまうと、お掃除対応箇所を必要以上に傷めたり環境にやさしくなかったりします。
その点、エコ洗剤は非常に毒性が低く、使っていても通常の洗剤よりも環境にやさしく、安全に使用できます。
そのため、子供やアレルギーをお持ちの方、ペットなどがいるご家庭では、
エコ洗剤を使用している業者を選ぶことがおすすめです。
大手のハウスクリーニング業者の中には、エコ洗剤を使用している業者もいます。
個人でもエコ洗剤を使用している業者がいるので、比較検討するときに確認しておきましょう。
ただしエコ洗剤でのお掃除はオプション作業となり追加料金が発生する業者もあるため気をつけてください。
・対応範囲が広い
大手のハウスクリーニング業者は、対応範囲が広いことが特徴です。
エアコンクリーニングや水回り、キッチン、浴室、床、ベランダなど、
網羅的なハウスクリーニングを依頼できます。
また、エアコンクリーニングにおいても、お掃除機能付きエアコンにも
問題なく対応できるなど、幅広い場所を的確に掃除してくれます。
ただし、個人でも網羅的な対応が可能な業者もいるため、検討する際に確認しておきましょう。
・対応地域が広い
大手のハウスクリーニング業者は、フランチャイズの仕組みによって、
全国各地に対応している傾向があります。
地域に特化したハウスクリーニング業者は、その地域内であればどこでも
駆けつけてくれます。
対応地域が広いことで、引っ越してからも同じ業者に
ハウスクリーニングを依頼できる可能性がグンとあがるので、安心できるかと思います。
・マニュアルに沿った対応ができる
大手のハウスクリーニング業者はマニュアルに沿った対応をする傾向があります。
マニュアルに沿うことで、一定の品質を保てます。
ただし、フランチャイズや業務委託業者の場合は、
マニュアルに正しく沿わない従業員もいる可能性が高いため、
大手という理由だけで選ばないようにしましょう。
●大手のハウスクリーニング業者のデメリット
・追加料金がかかるケースがある
ハウスクリーニングを利用したお客様の声で多いのが大手の
ハウスクリーニング業者に見積もりを頼んだときに「汚れ具合やこれはオプションです」
などで追加料金が発生したという声です。
個人でも追加料金などはあるとは思いますが比較的少ない印象です。
大手のハウスクリーニング業者に依頼する際、
HPを見るかと思いますが、「〇〇円〜」と書かれている場合は注意しましょう。
「〇〇円〜」という表記は最低料金しか表記されていない事が多いです。
なので、余計な費用をかけたくないという方は言い切った金額を設定している業者に依頼するか、
追加料金がかからないかなどを必ず確認しておきましょう。
・スケジュールに融通が利きづらい
大手のハウスクリーニング業者は、多くの顧客を抱えている傾向があります。
それだけスケジュールに融通が利きにくく、なかなか依頼できない場合もあります。
ですが、ハウスクリーニング業界にも閑散期と繁忙期は存在しているので、
自分と都合を合わせたい方は閑散期を狙って予約するのも一つの手でしょう。
・お掃除料金が比較的高い傾向
大手のハウスクリーニング業者の場合、施工スタッフの他に様々な部署があったり
莫大な広告費をかけているためその分お掃除料金が高くなる傾向があります。
ですが、一概には言えませんが料金が高い設定をしている業者ほど仕上がりの満足度は高いでしょう。
また、お得なセットプランを利用する事によって料金が前後する事もあります。
自分の依頼したい掃除箇所を考えながら、プランを見てみましょう。
●ハウスクリーニング個人店メリット
・フットワークが軽い
地域密着で行なっている個人のハウスクリーニング業者はフットワークが軽く、
あらゆる場面で融通が利きます。
例えば、メニューには入っていないお掃除をしてくれたり、
営業時間を多少過ぎても作業してくれたりする場合があります。
もちろん、業者によって大きく異なるため、
最初から融通が利くことを期待するのはやめておきましょう。
・お掃除料金が安い傾向がある
個人のハウスクリーニング業者は、大手と比べて費用が安い傾向があります。
広告費などの経営コストを抑えることで利益率を高め、低価格でのお掃除サービスを提供しています。
そのため、質が低いから費用が安いわけではありません。
また、大手でもコストカットによって料金を安くしている業者がいます。
費用だけではなく、対応面や実績などを踏まえて選びましょう。
継続的に依頼すればサービスも期待できる
継続的に依頼することで、お掃除1ヶ所をサービスしてくれたり、
割引してくれたりする場合があります。
大手では、なかなかサービスができません。
ただし、あらかじめ定期的に清掃を依頼する場合は10%OFFと
いったルールを定めている大手の業者もいます。
ハウスクリーニング個人店デメリット
続いて、個人のハウスクリーニング業者のデメリットについて詳しくみていきましょう。
・作業の質の差が大きい
業者によって、作業の質に大きな差があります。
こればかりは、実際に依頼しなければわかりません。
可能であれば、評価や口コミを確認しておきましょう。
しかし、良い評価や良い口コミだけを信用するのではなく、時には
低評価の口コミを参考に、本当にこの業者に依頼して良いのかを再度考えましょう。
・保険に加入していない業者もいる
個人のハウスクリーニング業者は、損害賠償保険に加入していない傾向があります。
毎月保険料の支払いが必要なため、コストカットを目的に保険に加入していない業者もいます。
ただし、月々の依頼数が多い場合は損害賠償請求のリスクが高くなることを踏まえて、
損害賠償保険に加入している業者が多いでしょう。
それでは、どのような人に大手・個人のどちらが向いているか詳しく解説します。
●大手の業者が向いている人
次の考え方の方は、大手のハウスクリーニング業者の方が向いているでしょう。
・一定の掃除サービスを受けたい
一定のお掃除サービスを受けたい場合は、
マニュアルに沿った一定水準以上の対応が期待できる大手が向いています。
研修が充実している業者であれば、より安心して依頼できるでしょう。
・万一のときの対応に不安を感じている
万が一、故障や破損をした際の対応に不安がある場合は大手企業の業者を利用しましょう。
大手なら、過失によって依頼主に損害を与えた場合の対応についてマニュアル化されているため、
トラブルになる心配がほとんどありません。
・複数箇所をまとめて依頼したい
複数箇所をまとめて依頼したい場合は、セットプランが充実している大手の業者がおすすめです。
20~30%OFFなど、大幅な割引が適用されるケースもあります。
こまめに少しずつ依頼して高額な料金を支払うよりも、
セットプランなどで少額の料金で利用する方が良いですよね。
●個人の業者が向いている人
続いて、個人のハウスクリーニング業者が向いている人について、詳しくみていきましょう。
・依頼できる日が限られている
依頼できる日が限られており、
急にキャンセルが必要になる可能性がある場合は、個人の業者がおすすめです。
個人の業者なら、スケジュール調整に柔軟に対応できるでしょう。
ただし、多くの顧客を抱えている場合は調整が難しいため、忙しさを事前に確認しておくことが大切です。
・費用を抑えたい
作業の質よりも費用を優先したい場合は、個人の業者が向いています。
1ヶ所あたりの料金が安く、サービスも受けやすい傾向があります。
稀ですが、料金が安いうえに作業の質が高い業者もいるため、探してみるのもよいかもしれません。
ハウスクリーニング業者は、大手と個人でメリットとデメリットが異なります。
自分の考え方に合った方を選びましょう。
また、片方の良い所だけをみるのではなく、悪い所も参考にして良い業者を見つけましょう。