毎日料理をしていると、どうしても汚れてしまうキッチン。
その汚れのほとんど「油汚れ」です。
揚げ物や炒め物の調理中に飛んだ油ハネが壁などに付き、時間が経って固まってしまった油汚れはなかなか落とせません。
今回はキッチンの油汚れをキレイに掃除する方法を紹介します。
汚れのレベル別におすすめの掃除方法で効率よく掃除していきましょう。
油汚れの掃除に使うもの
洗剤や掃除グッズを適切に使うと油汚れを効率よく落とせます。
どれも100円ショップやホームセンター、ドラッグストアなどで簡単に手に入るものです。
★重曹
重曹とはアルカリの性質を持つ炭酸水素ナトリウムの粉末です。
掃除以外にも、医療用・食用など幅広い用途で使われています。
酸性の油汚れをアルカリ性の性質で中和し、分解して汚れを落とします。
重曹には、粉末のまま汚れに振りかけてこする、水と混ぜてスプレー液やペースト状にして使うなど、いろんな使い方があります。
それぞれ汚れのレベルに合わせて使い方を変えると効率的に掃除できます。
★セスキ炭酸ソーダ
セスキ炭酸ソーダはアルカリ性の無機化合物です。
重曹と同様に自然由来の素材で作られているので環境に優しく、ナチュラル洗剤として安心して使える安全性の高い洗剤です。
重曹よりも水に溶けやすい特徴があり簡単にスプレー液が作れます。
★メラミンスポンジ
メラミン樹脂で作られたスポンジです。
通常のスポンジよりも高い研磨作用をもっており、軽い油汚れなら水とメラミンスポンジだけでも汚れを落とせます。
ただし、メラミンスポンジでこすりすぎるとキッチンの素材によっては痛めてしまう場合もあります。
あらかじめ使用しても大丈夫な素材かどうかよく確認し、力加減に注意して使いましょう。
《汚れの性質》
汚れには酸性の汚れとアルカリ性の汚れがあります。
油汚れや食べカスなどキッチンの汚れの多くは酸性の汚れで、アルカリ性の洗剤は酸性を中和し汚れを浮かしてくれるので落としやすくなります。
水垢、石鹸カス、電気ポッドなどにできるミネラル成分が固まった白い汚れはアルカリ性の汚れなので、酸性の洗剤(クエン酸など)を使った方がよく掃除できます。
掃除する場所の汚れの種類を調べて、それに合わせた性質の洗剤を使用すると効果が高いです。
◆参考リンク◆
汚れの種類と性質を把握して、効果的な洗剤をチョイス(外部リンク)
《使用するときの注意点》
①肌荒れ
天然素材で作られている重曹とセスキ炭酸ソーダは人体や環境に優しい洗剤です。
しかし、重曹とセスキ炭酸ソーダが持っているアルカリ性は、汚れだけでなくタンパク質も分解、溶かす性質を持っているので、肌に直接かかると肌荒れを引き起こすおそれがあります。
肌荒れを防ぐため、使用するときはゴム手袋などの着用をおすすめします。
②素材の変色・劣化
アルカリ性の洗剤は使う素材によっては変色・劣化を起こす可能性があります。
漆器・アルミ・銅製品・畳などの素材には使わないようにしましょう。
洗剤の説明書に「使えないもの」が書いてあるはずなので、よく確認してから使用してください。
キッチンの油汚れ掃除、やり方
《軽度な油汚れの場合》
「重曹スプレー」を使うのがおすすめです。
重曹スプレーはスプレーボトルに水100mlと重曹小さじ1杯をよく混ぜれば完成です。
重曹は水に溶けにくいので、スプレーが詰まったりしないようにしっかり水と混ぜてください。
汚れの部分にシュッとスプレーし5分〜10分ほど放置します。
すると重曹によって油汚れが分解され浮いてくるので、後はスポンジやキッチンペーパーなどで軽くこすって汚れを落とします。
重曹が残っていると白くなるので、重曹は残さずしっかり拭き取ってください。
重曹は水に溶かすと劣化しやすくなるので重曹スプレーの作り置きはおすすめしません。
毎回掃除に必要な分だけ作りましょう。
《重度な油汚れの場合》
頑固な油汚れには「重曹ペースト」を使いましょう。
重曹ペーストの作り方は重曹と水を2:1の比率で混ぜればできます。
キッチリ分量通りでなくても、あるていどドロッとしたペースト状になっていれば大丈夫です。
使う場所に合わせてペーストの固さを調節するといいでしょう。
汚れの部分に重曹ペーストを塗り、5分〜10分ほど待ってからスポンジやキッチンペーパーで拭き掃除します。
【より頑固な汚れの場合】
汚れ部分に重曹ペーストを多めに塗りつけ、さらに食品用ラップで覆って1時間くらい待ちます。
時間が経ったらラップを剥がしスポンジで掃除します。
最後に水で流してよく乾かせば完了です。
重曹ペーストも重曹スプレーと同じで毎回必要な分だけつくるようにしましょう。
余ったものを廃棄、排水口に流すときはしっかり水で薄めてから流すようにしてください。
《セスキ炭酸ソーダを使う場合》
水に溶けやすいセスキ炭酸ソーダはスプレーボトルにいれて使うのがおすすめです。
■作り方
水500mlにセスキ炭酸ソーダ小さじ1〜2杯を入れよく混ぜ、粉が無くなるまで混ぜると完成です。
使い方は、汚れてる部分にスプレーして5分ほど放置します。
時間が経ったらスポンジやキッチンペーパーで拭き取り掃除で汚れを取ります。
【重曹とセスキ炭酸ソーダの使い分け】
重曹よりもアルカリ性が強いセスキ炭酸ソーダは、コンロまわりや換気扇など油汚れが付きやすい場所を掃除するときに向いています。
また、水に溶けやすいのでスプレーを作るときや、つけ置き洗いする時などはセスキ炭酸ソーダの方が使いやすいと思います。
重曹は水に溶けにくく、少量の水に混ぜても重曹の粒が残るのでクレンザーのような研磨作用があります。
焦げ付き汚れをこすって削り落とすときに向いています。
どちらが優れているか一概には言えないですが、それぞれの良さがあるので、両方試してみると良いでしょう。
プロのハウスクリーニング
キッチンの油汚れは固まると掃除しづらくなり、その固まった油汚れが何層にも重なって蓄積すると掃除することが困難になります。
油が冷めて固まる前なら水拭きでも十分に取り除けるので、料理中や料理後にサッと拭き掃除することを心がけると良いと思います。
それでも、キッチンには手の出しにくい換気扇の内部や排水口の奥といった汚れが溜まりやすく掃除がしにくい場所があります。
キッチンのすべての場所を自分で掃除しようとするには時間もかかるし労力、負担が大きいと思います。
そういう時はプロのハウスクリーニングに依頼するのがおすすめです。
頑固な油汚れも、キッチンの手が届きにくい場所も経験豊富なプロならしっかりと掃除してくれますよ。
キッチンの掃除にお困りの人は、ぜひ一度プロに相談してみてください。
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