意外と汚れているベランダ
ベランダ(バルコニー)は常に雨風にさらされており、砂埃、枯葉、排気ガス、鳥のフンなどで汚れていきます。
最初はキレイなベランダでも時間が経つにつれ、壁や床、手すり、室外機などがどんどん黒ずんでいき、放置すると頑固な汚れになり、掃除しづらくなります。
ベランダは洗濯物や布団を干すときぐらいにしか使わないかもしれませんが、やはりベランダがキレイな方が干すのが楽ですし、気持ちも良いでしょう。
しかし、ベランダをキレイにするといっても、掃除のやり方がよくわからないという人もおられると思います。
マンションなど集合住宅のベランダだと下手に掃除すると隣人や階下のお宅に迷惑がかかる恐れがあります。
そこで今回はマンションのベランダ掃除のやり方を紹介します。
【ベランダ掃除で気を付けるポイント】
マンションのベランダを掃除する前に、ベランダで「水を流して」も大丈夫か確認しましょう。
排水口が隣の家のベランダに付いている場合や、防水加工がされていないベランダだと下の階に水漏れする場合もあります。
そういう場合はできるだけ水を使わない掃除方法で掃除しましょう。
また、ベランダで砂埃やゴミを取るために掃除機を使って掃除する場合も、騒音には注意しましょう。
ベランダで掃除機を使う場合、他のマンションの住人に使用する時間帯を伝えるなどの配慮をしておくと良いでしょう。
ベランダの掃除方法
ご自宅のマンションのベランダで水を流しても大丈夫かの確認ができたら、それに合わせた掃除方法で掃除しましょう。
【掃除する手順】
①ベランダの壁・手すり・室外機を水拭きをする。
②ベランダの砂埃・枯葉・ゴミを取り除く。
③ベランダの床掃除。【水を流さないor水で流す掃除方法】
以上の順番で掃除していきます。
他にも鳥のフンの除去のやり方、排水口の掃除方法のやり方もあわせて解説していきます。
①ベランダの壁・手すり・室外機を水拭きをする
最初に壁・手すり・室外機を拭き掃除します。
バケツに水を汲み、雑巾や要らない布などを水に浸し、よく絞ってから水拭きしましょう。
ベランダの壁・手すり・室外機は砂埃や排気ガスの汚れがほとんどなので水拭きだけで十分掃除できます。
水拭きだけではキレイにならない場合、「重曹水」を使ってみましょう。
「重曹水」の作り方は、重曹小さじ2杯を水200mlに入れてよく混ぜると完成です。
完成した重曹水を使って水拭きします。
重曹の成分が残るとベランダの壁・手すり・室外機の素材によっては痛む恐れがあります。
ベランダを傷めないように、最後は必ず普通の水拭きで重曹の成分が残らないようにしっかり拭き取りましょう。
②ベランダの砂埃・枯葉・ゴミを取り除く
ベランダの砂埃・枯葉といった大まかなゴミを、ほうきとちりとりを使って掃除します。
隣の家のベランダにゴミが飛び散らないように注意しながら掃き掃除しましょう。
騒音などに問題がない場合、掃除機を使うのもよいです。
掃除機のノズルを小さいノズルに取り換えると隅などの細かい部分も掃除しやすくなります。
また、取り換えた小さいノズルは掃除後に取り外して丸洗いできるため、掃除機が汚れる心配も少ないのでおすすめです。
③ベランダの床掃除【水を流さないor水で流す掃除方法】
ベランダの床の汚れを落とす方法です。
《水を流せない場合》
ご自宅のベランダが水を流して掃除できない場合は、水で濡らした新聞紙を使って掃除します。
まず新聞紙を細かくちぎって丸めます。
ちぎって丸めた新聞紙を水に濡らして床にまんべんなくバラ撒きます。
後は、ほうきとちりとりで濡れた新聞紙ごと掃き掃除すればOKです。
濡れた新聞紙が砂埃やゴミを吸着してくれるので、床をしっかり掃き掃除したら、濡れた新聞紙をちりとりで取って捨てれば終わりです。
《水で流す場合》
まず、排水口まわりに枯葉や大きなゴミが溜まっていれば、ほうきなどで取り除きます。
ゴミを取り除いておかないと、あとで水を流すときに詰まってしまう恐れがあります。
排水口の詰まった汚れは、使い古した歯ブラシなどで掻き出します。
掻き出したゴミを、新聞紙などで拾って捨てれば排水口の掃除は完了です。
排水口のゴミを取り除けたら、ベランダの床に水を流してデッキブラシで磨きます。
これで、ほとんどの汚れはキレイに掃除できます。
もし、それだけでは汚れが落ちない場合、「重曹水」を使ってみましょう。
床掃除に使う「重曹水」の作り方
バケツに水2lを入れ、重曹小さじ6〜7杯を投入し、よく混ぜて完成です。
あとは同じように、完成した重曹水を撒きデッキブラシで磨いて掃除します。
磨き掃除が終わったら重曹水が残らないように水でしっかり洗い流しましょう。
《鳥のフンを見つけたら》
もし、ベランダで鳥のフンを見つけた場合は、注意して掃除しましょう。
鳥のフンには色んな病原菌が含まれています。
◆参考リンク◆
ハトの糞の危険性と8つの感染症(外部リンク)
また鳥のフンは強い酸性であることが多いです。
※ただし、鳥の生息地、食べている餌によってはアルカリ性に変わることもあります。
酸性は金属やコンクリートを腐食させます。
放置しておくとベランダの鳥のフンが触れている場所が痛んだりする恐れがあります。
鳥のフンを見つけたら早めに掃除して取り除いたほうが良いです。
【鳥のフンの掃除方法】
必ずマスクとゴム手袋を付け長袖長ズボンで作業してください。(もしあるなら長靴やゴーグルなども付けると安心です)
鳥のフンは「拭き掃除」で取り除きます。
掃き掃除で取ろうとするとフンについている菌を巻き上げ、菌を吸い込んでしまうリスクが増えます。
なので、鳥のフンは「洗剤・消毒液」などでふやかしてから拭き掃除で取るのが基本です。
《掃除する手順》
①鳥のフンに「洗剤・消毒液」をかけて、ふやかします。
エタノールや塩素系漂白剤を使って、除菌しながら鳥のフンをふやかし浮かすと良いです。
②ふやかした鳥のフンを拭き取る。
新聞紙やキッチンペーパーを多めに使ったり、使い捨ての布などで鳥のフンを拭き取ります。
拭き取りに使った新聞紙などはゴミ袋に入れ、しっかり閉じてから捨てます。
気になる場合は拭き掃除した後、さらにデッキブラシなどで磨き洗いをしましょう。
その際、使用したデッキブラシも消毒してから元の場所に戻しましょう。
以上で鳥のフンの掃除は完了です。
自分でやるには難しい、時間がない、またはアレルギー持ちで健康被害が怖い、といった方は無理をせず専門業者に相談するのもひとつの方法です。
専門業者ならフンの掃除だけでなく、鳥のフン対策・侵入防止対策の相談も可能なので鳥のフンにお困りの方や、ベランダで頻繁に鳥のフンを見つける方にはおすすめです。
《タマゴやヒナがいる鳥の巣を見つけた場合》
タマゴやヒナがいる鳥の巣は、自宅のベランダであっても勝手に撤去するのは「鳥獣保護法」によって禁止されており、もし違反してしまうと罰せられてしまいます。
◆参考リンク◆
鳥獣保護管理法(外部リンク)
ベランダでタマゴやヒナがいる鳥の巣を見つけた場合は、必ず自治体か専門業者に相談しましょう。
ベランダをキレイに保つ
【定期的にベランダを掃除する】
ベランダは普段あまり使わなくても徐々に汚れていきます。
汚れや枯葉などのゴミを溜まったまま放置すると害虫が発生したりするので、1カ月に1回はベランダで簡単な掃き掃除をしましょう。
そして、半年に1回くらいは壁・床・室外機など、ベランダ全体をしっかり掃除するのをおすすめします。
【ベランダに物を置かない】
ベランダを物置代わりにしていませんか?
ベランダに物が多いとゴミや埃が溜まりやすくなるうえに掃除もしにくくなります。
なるべくベランダに物を置かないようにすることが大切です。
どうしても物が減らせない場合は、きちんとベランダ用の収納ボックスにキチンと収納するなどして、日ごろからベランダをスッキリさせておくと掃除も楽になりますよ。
【ハウスクリーニング】
ベランダ・バルコニーの掃除は、プロのハウスクリーニングに依頼するのも良いでしょう。
壁や床、やりたくない排水口の掃除だけでなく、窓ガラス・網戸、天井、排水溝にこびりついた頑固な汚れなどベランダ全体をキレイに掃除してくれます。
まとめ
今までベランダを放置していた場合、すでに頑固な汚れになってしまっている可能性があります。
そうなると、自分でいきなりベランダの掃除をしてもキレイにするのは難しいかもしれません。
その場合には一度プロにお願いして徹底的にキレイにしてもらってからのほうが、次からの掃除が楽になるのでおすすめですよ。
◆関連記事◆
ベランダ清掃の相場はどのくらい?業者に依頼した際のメリットや掃除の注意点など調査してみました♪
【京都】自分で行うベランダ掃除のやり方とポイント!掃除は業者に依頼するべき??ポイントの紹介♪
ハウスクリーニングの大手と個人の違いとメリット・デメリットについて解説します♪
賃貸でハウスクリーニングを行う場合、どこまでやっているのか?費用は誰持ち?いろんな疑問の調査をしてみました♪