おうちに長く住んでいると、徐々に痛んでくる床(フローリング)。
ワックスをかけることでフローリングを守るだけでなく、新築のようなピカピカなフローリングにすることができます。
今回はワックスの基礎知識や、自分で簡単にできるワックスがけの方法を、ご紹介します。
ワックスがけなんてやったことがない、ワックスなんか必要ないと思っている人も、是非1度、試してみてください。
ワックスをかけるメリット
ワックスは、ただ床をキレイにするだけではありません。
具体的に3つのメリットがあります。
①フローリングを保護する
ワックスを塗ることで、フローリングがコーティングされ傷つきにくくなります。
また、フローリングに付いた小さな傷は、ワックスを塗りなおせば修復できるので、床の張り替えなどをしなくて済み、今のフローリングを長く維持できるようになります。
②フローリングの掃除がしやすくなる
実はフローリングの表面は、凸凹になっています。
その凸凹に小さな傷に埃や、汚れが入り込むと掃除がしづらくなります。
ワックスをかけることでフローリングの表面は平らになり、埃が入りにくくなるので、少しくらいの汚れなら簡単な拭き掃除でキレイになります。
③フローリングがキレイになる
ワックスをかける最大のメリットは、やはりシンプルにキレイにしてくれることです。
ワックスの効果で平らになった床は光の反射率も上げて、部屋全体が明るい印象になります。
フローリングを守り、普段の掃除もしやすくして、さらに新築のような美しいフローリングに変えてくれるワックスには、このような素晴らしいメリットがあります。
ワックスの選び方
フローリングワックスには、いくつか種類があります。
水性ワックス
蝋(ロウ)が主成分のワックスです。
自分で塗るのが比較的簡単で、洗浄成分の入っている水性ワックスを使えば、フローリングワックスをかける前の洗浄を省くことができます。
デメリットとしては、効果が長持ちしないので光沢を保つには2〜3か月に1度、ワックスの塗りなおしが必要になります。
また、他のワックスに比べると滑りやすくなるので注意が必要です。
樹脂ワックス
樹脂ワックスとは、ウレタン樹脂やアクリル樹脂などから作られたワックスです。
近年、家庭の一般的なフローリングには、”樹脂ワックス”が最も使用されています。
樹脂ワックスは「無垢材」を使っているフローリングには適していません。
◆「無垢材」についてはこちらのリンクで◆
無垢材とは?種類やメリット・デメリットは?おすすめのお手入れ方法もご紹介(外部リンク)
仕上がりの光沢も良く、耐水性にも優れているので、コーヒーなどを床にこぼしてもシミになりにくいといった”メリット”があります。
”デメリット”としては、施工の難しさがあります。
フローリングワックスをかける前に、古いワックスを剥がす作業、ワックスをかけるときも高い技術が必要になります。
フローリングを本格的にキレイにしたい場合は、プロに依頼する方がオススメです。
ただ、最近は、フローリングワイパーに取り付けて使える”シートタイプ”や、ワックスをかけたい場所に、吹きかけるだけで使える”スプレータイプ”のワックスもあります。
シートタイプのワックスは、光沢、コーティング力は少し弱くなりますが、”手軽”に使えて”コストも安い”というメリットがあります。
自分でワックスがけをするときは、まず”シートタイプのワックス”でやってみるのがオススメです。
◆参考リンク◆
フローリングワックスはシートと液体どっちがおすすめ?(外部リンク)
*ただし、フローリングの床材によっては使えない種類もあるので、ワックスをかける前に必ず使う場所の床材と、ワックスの製品情報をよく確認してから使用してください。
ワックスをかける前にやること
フローリングワックスをかける前に、まずは床をキレイに掃除しておきましょう。
床が汚れたままワックスをかけると、汚れをワックスで閉じ込めてしまい、見栄えが悪くなってしまいます。
①掃除機をかける
掃除機で床の埃、ゴミを取る。
*動かせる家具は、可能なら別の場所に移動させておきましょう。
②床を拭く
拭き掃除で、床にこびりついた黒ずみなどの汚れを取り除きます。
拭き掃除には、ウェットシートを取り付けたフローリングワイパーを使うのがオススメです。
雑巾を使用する場合は、きつく絞ってよく水気を取ってから、拭き掃除をしましょう。
拭き掃除では汚れが取り切れない場合、フローリング用の洗剤を使いましょう。
洗剤を使用する場合は、洗剤の成分が残っていると、その部分にかけたワックスが剝がれやすくなる可能性があります。
きつく絞った雑巾などで、洗剤が残らないようにしっかり拭き取っておきましょう。
③乾燥させる
フローリングの拭き掃除が終わったら、しっかり乾燥させます。
フローリングの掃除、乾燥が完了したら、ワックスをかけていきましょう。
ワックスのかけ方
ワックスがけに使う道具を用意しましょう。
・ワックス剤(シートタイプがオススメです)
・フローリングワイパー
・マスキングテープ
以上です。
道具が用意できたら、ワックスがけの作業をはじめましょう。
《ワックスがけの手順》
①マスキングテープを貼る
家具にワックスが付かないように、床と家具の接地面にマスキングテープを貼って保護する。
他のワックスつけたくない部分(巾木など)も、同様にマスキングテープを貼っておきます。
また、マスキングテープはワックスをかける範囲を仕切る目印にも使えます。
②シートタイプのワックス剤を、フローリングワイパーに取り付ける
【液体のワックスを使うとき】
塗装道具(モップやワイパーのドライシートなど)に付けるワックスの量が多すぎると、塗りムラができたり、ワックスの乾く時間が長引いたりするので、ワックスを付ける量は少な目で使用するのが良いでしょう。
③ワックスをかける
ワックスをかけるときは、せっかく塗ったワックスを踏まないよう、部屋の奥から手前(入口)に向かってワックスをかけていきます。
フローリングの木目に沿って、奥から手前へ一方向に力を入れすぎずに滑るように塗っていきます。
ワックスを塗ったところが白くならないよう、透明になるまで薄く伸ばしていきましょう。
④ワックスを乾かす
ワックスをかけ終わったら、乾燥させます。
乾燥させる時間は、使用したワックス剤によって異なるので、製品情報を確認してください。
また、気温が低かったり湿度が高い場合は、乾くまでの時間が遅くなるので注意しましょう。
ワックスがけは、”カラッと晴れた日”にやるのがオススメです。
ワックスが、完全に乾ききったら完了です。
《2度塗り》
ワックスを2度塗りすると、ワックスの厚みが増し耐久力が上がります。
初めてワックスをかけるときは、2度塗りがオススメです。
2度塗りをする場合は、1度目のワックスが完全に乾ききった後に、もう一度、同じ工程でワックスをかけます。
《定期的にワックスをかける》
ワックスは、ただフローリングをキレイに見せるだけでなく、傷や汚れからフローリングを守ってくれるコーティングにもなります。
しかし、せっかく塗ったワックスも、日々生活していると少しずつ削れて薄くなってきます。
薄くなったワックスを補強し、キレイなフローリングを維持するためには、半年〜1年に1度はワックスをかけ直すことが必要になります。
最後に
以上、今回は自分でできるフローリングワックスについて、ご紹介させてもらいました。
シートタイプのワックスなら、100円ショップでも手に入りますし、手軽に挑戦できるので是非やってみてください。
自分でやるのは、「失敗しそうで不安だ・・・」と思う人や、もっと本格的にフローリングをキレイにしたいという人はプロに頼んでみるのもオススメです。
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