当然の事ですが、ベランダは室外にあるため雨風や砂埃にさらされています。
汚れやすい場所だからこそ、定期的に掃除を行い清潔感を保ちたい場所になります。
ベランダの掃除はもちろん自分の手で行う事もできますが、
室外だからこそ掃除を後回しにしがちな人も多いのではないでしょうか?
クリーニング業者の中には高圧洗浄機を使ってベランダを掃除してくれる業者もあるようです。
「しばらく掃除できなかったので掃除してほしい」、
「ベランダにこびりついた汚れが中々取れなくて困っている」、
「自分で掃除する時間が無いので掃除してほしい」そんな方には
クリーニング業者に依頼する事をおすすめします。
ベランダの掃除を長年放置しておくとどんな事が起こるのでしょうか。
ここでは、排水口の詰まり・床や外壁の汚れから想定される現実駅な問題について解説していきます
●排水口の詰まりで床が水浸しになる
ベランダの汚れは見た目だけではありません。
床にゴミや土埃・落ち葉などが溜まると排水口が詰まります。
排水口が詰まった状態で雨水がベランダに入ってくると、
当然ながら排水口から水が流れなくなり床が水浸しになってしまいます。
特にマンションなどの共同排水では、自身の排水口の詰まりが原因で隣人トラブルを起こしがちです。
そうならない為にも、早め早めの対策はしっかりとしておきましょう。
●床の防水効果がなくなる
ベランダは屋外にあるので、床に防水加工を施します。
しかし、完全な防水ではないので排水口が詰まったままで水浸しの状態が続くと、
防水機能は低下します。
すると防水の劣化が早まってしまい、最終的には床の下地がダメージを受けてしまいます。
また、排気ガスによる油汚れが床について広がることでも同じように
下地がダメージを受けるので注意しましょう。
●鉄部のさびが進み、手すりが壊れる
ベランダ掃除を放置することで、錆の発生に気付かずにいると手すりが切断したり、
外れたりする可能性が高まります。
手すりが鉄製の場合は、錆の発生に気を付けましょう。
錆自体は定期的な掃除でも防げるわけではありませんが、
普段からベランダを使用する事で劣化具合が確認でき、すぐに対処する事ができます。
●外壁の下地がもろくなる
手すりが独立した外壁である場合は、下地の腐食に注意しましょう。
下地の腐食は外壁の塗膜の汚れや劣化によって起きるもので、放置すると倒壊にまで繋がります。
ベランダの掃除をすることで塗膜の劣化を防ぎ、塗料の耐久性を保てます。
まず、ベランダは何故汚れるのでしょうか。
根本的な原因を見ていきましょう。
●砂や土
道路から舞い上がった砂や、ガーデニングのプランターから流れてしまった土が窓や雨戸を汚してしまいます。
比較的簡単に掃除する事ができますが、面倒だからとそのままにしておくと
汚れがこびりついてしまい、中々落ちにくくなります。
また、ゴミや埃・土などが排水口に詰まってしまうと水捌けも悪くなってしまうので注意しましょう。
●繊維や埃
洗濯物や布団などをベランダに干す際に、繊維や埃が落ちてベランダに溜まる事も多いでしょう。
繊維や埃は簡単に掃除する事ができますが、そのまま放置しておくと
排水口に溜まって水捌けが悪くなります。
●排気ガスの汚れ
ベランダが交通量の多い道路に面している場合は手すりなどに排気ガスが付着している事があります。
排気ガスの汚れの主な成分は油なので、付着して経過すればするほど水拭きでは落ちなくなります。
ベランダは室内とは環境が違う為、掃除の手順や使用する道具に戸惑う人もいるでしょう。
そうした不安や疑問がベランダ掃除を妨げてしまう原因になりうるのです。
●室内と違い、掃除の手順がわからない
ベランダは屋外なので、室内とは勝手が異なります。
排気ガスによる外壁の油汚れ・鉄製の手すりの錆・ヘドロによる床の黒ずみなど、
室内にはない汚れが生じるのが決定的な違いです。
室内清掃の場合は、ホコリやゴミを掃除機で吸い取ったり汚れが
目立つ場所は水拭きするだけである程度は綺麗になります。
しかし、ベランダ掃除では掃除機が使えなかったり水拭きでは十分に汚れが落ちなかったりと、
やり方に戸惑ってしまいます。
また、鉄製の手すりを水拭きだけで済ませてしまうと、錆の発生がはやくなってしまいます。
そうした事から、「そもそも掃除の仕方が本当に正しいのか分からない」
となってしまうのも、原因の一つです。
●掃除が面倒
掃除ができない理由の一つとして、ベランダに置いてある物やスペースも関係してきます。
ベランダのスペースは狭く、室外機や洗濯機がある家も中にはあるでしょう。
物を退かすにしろ狭いスペースを掃除するにしろ、手間がかかってしまいますよね。
また、室内とは違い屋外専用の掃除道具を揃えないといけません。
そうした手間や準備が億劫で中々できないというのも理由の一つになります。
困ったときはいっそのこと他力本願というのも一つの手です。
ベランダ掃除を主に生業としている業者も存在しているので、
「面倒だけど掃除をしなきゃ…」という状態なら業者に依頼する事も検討してみましょう。
ここでは、判断しやすいように分かりやすくメリットを6つ紹介していきます。
ぜひ参考にしてください。
●一日で綺麗なベランダに生まれ変わる
長年ベランダ掃除をしていない人にとって、ベランダ掃除業者は頼もしい存在といえるでしょう
一回の掃除に要する日数は大体一日で、作業時間も2~4時間ほどで終了します。
ベランダのスペースを確保する養生から始まり、
床の掃き掃除・外壁や手すりの汚れ除去・ドレイン清掃・窓ふきが主な作業工程です。
●防水や外壁などを痛めずによくなる
業者は業務用の洗剤を使用します。
そのため、防水や外壁などを傷めることなく仕上がりも完璧になります。
養生にも気を付けている為、ベランダ以外の箇所を傷つけることもありません。
●近隣トラブルにも気を使ってくれる業者もある
見積りの際、近隣の状況についてもヒアリングを行ってくれる業者もあります。
両隣や階下・管理人などに事前の挨拶を済ませ、同時に工事内容についても
説明してくれるのが主な内容になります。
高圧洗浄機や掃除機は、執拗に応じて使い分けてくれます。
また、道具を代用してくれる業者も存在するようですが、代用しても作業時間に変更はありません。
●依頼後は月1回の掃除ですむ
業者に清掃を依頼する事で綺麗なベランダになる為、メンテナンスや自身での清掃の手間を省けます。
時期や天候にもよりますが、月に一回の簡単な清掃で汚れが目立たない綺麗なベランダにする事が可能です。
●洗濯物を心配なく干せる
外壁や手すりの劣化が激しい場合は塗装業者とも連携してくれる業者が存在します。
チョーキングを克服するための部分塗装・手すりの錆止め及び塗装など、掃除以外の依頼が主な内容です。
●DIYの場合
道具を一から揃える場合は7,000円程度の相場を予想しておきましょう。
100円均一のお店をうまく利用すれば費用を安く抑える事が可能です。
ベランダ掃除をDIYで行う場合、雑巾・バケツ・重曹・洗剤など、
掃除道具がすでに揃っている場合は新規の費用はかかりません。
また、住宅用洗剤や重曹・パイプクリーナーなどは室内の清掃でも役に立つので、
持っていても損はありません。
●業者の場合
ベランダ掃除を業者に依頼した場合の相場は8,500円〜16,000円/10㎡程度です。
しかし、ベランダの広さや作業内容の違いによっても変動するので不安な方は事前に確認すると良いでしょう。
高圧洗浄機や業務用洗剤で徹底的に汚れを除去してくれるので、
自分で掃除しても中々取れなくて困っている方及び忙しくてベランダ掃除ができない方、
年に一度の大掃除にもおすすめです。
ベランダ掃除のポイントとして、以下の3つが挙げられます。
業者に来てもらうにしろ自身で掃除をするにしろ、
どれもシンプルなものなので覚えておいても損はありません。
●ベランダの掃除がしやすいように物を移動させる
ベランダの掃除をする際、まずスペースを確保することが大切です。
ベランダに室外機や洗濯機があり邪魔をしている場合はそれらを外して別の場所に移動させておきましょう。
また、業者に依頼する方は業者の人に手伝ってもらうのも良いかもしれません。
そういった場合は事前に確認してみましょう。
●ホコリを取る
ベランダの床に落ちている土ボコりやゴミ・置き場などは事前に綺麗掃除しておきましょう。
作業スペースが広げられ、排水口の詰まり防止にも有効な作業です。
●汚れを落とす
雑巾や専用洗剤などを使い、ベランダ全体の汚れを落としましょう。
高圧洗浄機やホースによる「水勢」で汚れを落とす手段もありますが、
そこは状況に応じて使い分けてください。
どこの掃除でもいえる事ですがただ闇雲に掃除をするだけではなく、
しかるべきポイントをしっかりと押さえる方が効率よく作業を進める事ができます。
以下のポイントに気を付けながら掃除をしていきましょう。
●掃除に適した天候とタイミング
ベランダ掃除に適した天候は風の穏やかな晴天です。
ほぼ風のない日ならゴミが散らばることなく掃除でき、晴れていれば
水分の乾きも早まるので比較的スムーズに掃除ができます。
一方、風の強い日や雨天の場合は作業する人間が濡れてしまったり土ボコリが舞いあがり、
効率の良い掃除をすることは不可能に近いでしょう。
ベランダ掃除をする前に、天気予報を確認しておくほうが無難です。
●適切なベランダ掃除の頻度
ベランダ掃除の頻度は週に1回もしくは2~3日に1回が理想だと言われています。
とはいえベランダの位置や天候に左右されやすいので、
最低でも月に1度もしくは目についた日にやるのが適切でしょう。
●タイプの違う洗剤を使い分ける
自分でベランダ掃除を行う場合、中性・アルカリ性・酸性の洗剤を使い分けるのがポイントです。
それぞれの洗剤が特に効果を汚れは以下の通りです。
・中性洗剤:土やホコリ
・アルカリ洗剤:排気ガスにみられる油汚れ
・酸性洗剤:鳥のフンや錆
●鳥のフンは早めに取り除く
鳥のフンは固まると取れにくくなり、感染症の可能性もあるのでみつけたら早めに除去しましょう。
乾燥したフンの中はカビが繁殖した状態になり、それが大気中に拡散されることで
頭痛・めまい・咳・高熱などの空気感染を引き起こすといわれています。
フンを取り除く際は、錆と同じように酢水を噴射したあと5~10分ほど時間をおくと効果的です。
●集合住宅の場合は「水」と「音」に注意
マンションなどの集合住宅の場合、ベランダ掃除で注意したいのは「水」の扱い方です。
多量の水を出すと漏水したり、階下に落ちてしまい近隣トラブルに発展しかねません。
掃除の手間を考えると水を使用して掃除した方がはるかに効率がよくなりますが、
排水面や周囲に住む方たちの事もきちんと考えなければいけません。
また、避難はしごの近くに排水口がある場合も注意しましょう。
掃除で使った水が避難はしごから階下に漏水したり、
水の影響で錆が発生しハッチが開かなくなったりする可能性があります。
いずれにしても、水を使用する事でのトラブルは時には
マンションの管理人やアパートの大家さんにも注意が行きます。
ベランダを掃除の際は極力水を使わないようにするか、細心の注意を払って行いましょう。
また、掃除機の機械音でもトラブル発生しやすいです。
密閉された室内ではなく、解放された屋外で掃除機を使用するため近隣に音漏れするのが原因です。
どうしても掃除機を用いての掃除がしたい場合はあらかじめ近隣に
掃除機を使ってのベランダ掃除をすると説明しておくと良いでしょう。
ついつい手順が分からず見落としがちになるベランダ掃除ですが、
長年放置していると体調面でも衛生面でもよくありません。
身近な物で掃除道具の代用ができたり、自分で掃除を行えない方には業者にも
依頼するという手があるので、検討してみてはいかがでしょうか。