テレビ番組やドラマで話題になった特殊清掃。
実はどんなことをするのかよく知らない、依頼したいけれどどれくらい費用がかかるかわからない、という方も多いのではないでしょうか。
今回はあまり取り上げられることのない特殊清掃の具体的な内容、業者に依頼した際の料金相場について解説します。
目次
・特殊清掃って何？どんなことをするの？
・特殊清掃が必要なケースは？
・特殊清掃にはどれくらいの費用がかかる？
・特殊清掃を業者に依頼するときの注意点
・まとめ
特殊清掃って何？どんなことをするの？
特殊清掃とは、ハウスクリーニング等の通常の清掃で落とすことが難しい汚れや臭いのある部屋を清掃することをいいます。
特に血液や体液は細菌感染などを防ぐため、専用の薬剤や機材を使用して清掃します。
具体的には以下の作業が含まれます。
・汚染物の除去
・消毒剤を使用した除菌
・害虫駆除
・消臭、臭い漏れ防止
・壁紙や床材を剥がす
また、遺品整理・遺品供養・不用品回収・買取もまとめて行うことがあります。
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特殊清掃が必要なケースは？
特殊清掃が必要なのは、
・自殺があった部屋
・事件があった部屋
・孤独死があった部屋
・ゴミ屋敷
・ペットが多い部屋
です。
こういった部屋は体液や血液、ゴミや害虫などを取り除いてきれいにする必要があります。
細菌感染などを防止するため、特殊清掃専門の業者が作業にあたります。
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特殊清掃にはどのくらいの費用がかかる？
ここからはケース別に費用を見ていきます。
特殊清掃といっても作業する部屋の状況で費用は大きく左右されるため、今回は1LDKの部屋で比較します。
孤独死があった部屋
孤独死の場合、亡くなってから時間が経って遺体が発見されることが多いです。
そのため血液や体液、腐敗臭を取り除く必要があります。
孤独死の特殊清掃は、1LDKの場合7～30万円前後です。
遺体の損傷が激しい場合は料金が上乗せされることがあります。
また、亡くなった場所によっても料金が変動します。
例えば浴室で亡くなっていた場合は清掃の範囲が浴室中心になりますし、部屋の真ん中で亡くなっていた場合は部屋全体を中心として清掃する必要があります。
そうすると薬剤の使用量も変わるので料金も変わるといったことになります。
遺品整理を併せて依頼する方もいます。
特殊清掃と同じタイミングで業者にまかせるのもよいかもしれません。
ゴミ屋敷
ゴミ屋敷の場合、作業費用はゴミの量に大きく左右されます。
軽トラックで十分運び出せる少量のゴミの場合もあれば、２トントラックが必要なほど大量のゴミの場合もあります。
ゴミが天井まで届くほどのゴミ屋敷も存在するのです。
ゴミ屋敷の清掃は、1LDKの場合3～6万円前後です。
ゴミの処分だけでなく、ゴミによって生じた悪臭の除去や害虫の駆除も行われます。
またゴミ屋敷で孤独死した場合の特殊清掃はさらに費用がかかるため、清掃業者に確認するようにしましょう。
ペットが多い部屋
ペットが多い部屋の場合、汚れや臭いの除去が中心になります。
多頭飼いや飼育放棄のためペット屋敷になっている部屋の場合は、引っ越しの際に現状回復の作業が必要になります。
糞尿の除去のほかペット特有のフェロモン臭の除去も行います。
ペットが多い部屋の特殊清掃は1LDKの場合30～50万前後です。
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特殊清掃を業者に依頼するときの注意点
特殊清掃を業者に依頼するときに注意する点をまとめました。
業者選びに役立てていただければ幸いです。
下記のような業者には特に注意が必要です。
・作業実績が少ない業者
作業件数が少ない、活動期間が短い業者には注意が必要です。
お住まいの地域での作業実績数、いつから活動しているかを確認し、信頼できる業者に依頼しましょう。
・廃棄物に関する許可が降りていない業者
特殊清掃に行うためには、廃棄物に関する許可を得ていることが必要です。
産業廃棄物収集運搬業許可もしくは、一般廃棄物収集運搬業許可がないと特殊清掃は行えません。
ホームページにこの許可について記載がない場合は違法業者の可能性が高いです。
・料金体系が不明瞭な業者
ほとんどの清掃業者は、ホームページに料金表や料金の目安を掲載しています。
価格が掲載されていない、料金例が分かりにくいといった業者には注意が必要です。
不安に思うときは相見積もりを取ることをおすすめします。
相見積もりを取ることで費用の比較ができるだけでなく、作業費用の相場も知ることができます。
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まとめ
今回は特殊清掃の作業内容や費用をケース別に解説しました｡
特殊清掃というと、亡くなった方の部屋を片付けるイメージが強いかと思います。
しかしゴミ屋敷やペットの多い部屋、水害や火災があった部屋など、特殊清掃が必要なケースは多岐にわたります。
信頼できる清掃業者に依頼し、部屋をきれいな状態に戻しましょう。
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