「エアコンのクリーニングをしたのに臭い」そんな悩みを抱えている方はいませんか?
手間・時間・お金をかけた分、臭いが解消されないのはガッカリしてしまいますよね。
場合によっては諦めて買い替えを検討する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、そのエアコンの臭いには原因があるものです。
そこで、今回は臭いのタイプ別に原因を解説します。
自分の状況と照らし合わせながら、解消方法について学んでいきましょう。
エアコンから発せられる不快な臭いは、大きく4種類が挙げられます。
・雑巾のような臭い
・ドブのような臭い
・酸っぱい臭い(アンモニア臭)
それぞれ原因が異なるため、まずは自宅のエアコンの臭いが
どれに該当するのかを確認しなければなりません。
一度送風運転にして、どのような臭いがするのかチェックしてみてください。
それぞれの臭いの原因については次をチェックしてみましょう。
●エアコンから雑巾の臭いがする場合
濡れたまま放置した雑巾のような臭いや、雑巾を絞った後の水のような臭いなど、
雑巾をイメージするような臭いがすることがあります。
上記のような雑巾の臭いの原因は主に雑菌です。
エアコン内部に雑菌が大量発生すると、雑巾のような臭いが
室内に送られて不快な思いをしてしまうのです。
また、エアコン内部に水分がこもっていると、雑菌と混ざってより
強い汚臭となってしまうことがあります。
強烈な臭いに体調を崩してしまう可能性もあるため注意しなければなりません。
●エアコンからドブの臭いがする場合
稀なケースではありますが、エアコンの臭いのトラブルのひとつに
「エアコンを使用するとドブ臭い」というものがあります。
この場合考えられる原因は以下の2点です。
・カビの発生
・ドレンホースの不具合
エアコン内部にカビが発生していることで、ドブ臭ささを感じてしまうことがあります。
二つ目がドレンホースの問題です。
排水機能を担うドレンホースは、屋外へとエアコンの水分を排出します。
しかし、ドレンホースが詰まっていたりヘドロ状のものが溜まっていたりすると、
ドブ臭さがエアコンへと入り込んでしまうことがあるのです。
そのような状態のエアコンを使用すれば、エアコン内部に溜まっていた
汚臭が部屋へと送り出されることになってしまうでしょう。
エアコンがドブ臭いと感じたら、カビとドレンホースの状態を確認してみることが大切です。
●エアコンから甘い臭いがする
エアコンの臭いの種類のひとつに、甘い臭いというものがあります。
この甘い臭いの原因もカビであることがほとんどです。
カビの臭いというとツンとくるような臭いをイメージすることが多いでしょう。
しかし、状況によっては甘ったるい臭いを発することもあり、
エアコンの臭いトラブルとしては決して珍しくありません。
ただ、甘い臭いの段階にある場合は、そこまでカビが
深刻化していないことが多く、対策・改善がしやすいことが多いようです。
甘い臭いがした場合は早急に対処しましょう。
エアコンからアンモニア臭がする場合
エアコンを使用した際にすっぱい臭いがしたことがありませんか。
エアコン内部に発生したカビがアルカリ化したことが原因として考えられます。
ファンやフィンなど普段掃除しない場所や掃除が行き届いていない場所に、
発生したカビが長くとどまっているとアンモニア臭のようなすっぱい臭いを発することがあるのです。
カビを除去しない限り、臭いが改善されることはなく、
消臭スプレーを使用しても臭いをごまかせないことがほとんどです。
以上が「エアコンの臭い」の種類となります。
上記の通り、「エアコンの臭い」と一口に言っても種類は様々です。
しかし、どんな状況であっても放置は好ましくありません。
カビや雑菌が原因であれば、今後健康被害を引き起こす可能性も考えられるでしょう。
そのため、エアコンから不快な臭いがする場合は、早めに原因を突き止めて解決することが大切です。
エアコンの臭いを解消するためにはどうしたら良いのでしょうか。
具体的には以下の二つの方法が挙げられます。
・部屋の窓を開けて1時間エアコンを付けっぱなしにする
・エアコンの内部を徹底的に洗浄する
・業者に依頼する
それぞれの詳しい内容について見ていきましょう。
✓部屋の窓を開けて16℃で1時間エアコンを付けっぱなしにする
あまり知られていない方法のひとつは、
「部屋の窓を開けて16℃で1時間エアコンを付けっぱなしにする」というものです。
手軽でありながら非常に効果的な方法なので、最初に試してみてほしい方法といえます。
具体的な手順は以下の通りです。
1.部屋の窓を開ける
エアコンを使用する部屋の窓を全開にしましょう。
この時、可能であれば2か所以上の窓を開けることがおすすめです。
エアコンの不快な臭いが外へと抜けやすく、部屋にこもってしまうのを
防ぐことができます。
2.エアコンの温度を冷房で16度に設定する
エアコンを低い温度に設定して運転することで、
エアコン内部に付着したニオイ成分が結露水に溶け込みます。
それが洗い流されるようにしてエアコン外部へと排出するため、
臭いを改善することができるのです。
しかし、この方法は寒い冬時期に実践するのは難しいため、
春もしくは夏に実践しておくことをおすすめします。
3.1時間冷房運転する
16度に設定したら1時間運転します。
これにより、ニオイ成分が排出されるため、
その後の使用で臭いに悩まされることがなくなるでしょう。
クリーニングをしても臭いが改善されない、という場合はぜひ実践してみてください。
✓エアコンの内部を徹底的に洗浄する
エアコンクリーニングをしたのに臭い、という場合は汚れが
除去しきれていないという可能性があります。
特に、自分でエアコンクリーニングを行った場合は、
細部に汚れが残っていることが少なくありません。
細部の汚れが不快な臭いの原因となっていることがあるのです。
エアコン用の掃除スプレーなどを使用して、徹底的に汚れを除去してみてください。
✓業者にエアコン掃除を依頼する
仮に、エアコンクリーニングを行ったばかりであっても、自分で対応した方は業者への依頼をおすすめします。
また、既に業者に依頼した方も別の業者にクリーニングを依頼することを検討してみてください。
技術や知識が豊富な業者に依頼すれば、クリーニング後に臭いに悩まされることは減るはずです。
その際、依頼前に業者の実績や清掃方法、会社の規模などをチェックして
信頼できる業者に依頼しましょう。
業者を選ぶ際、「費用面」に関してはあまり重視しすぎないことがポイントです。
格安業者の中には低品質な業者が存在します。
相場範囲内の料金設定である業者に依頼するのがおすすめです。
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せっかく徹底的にエアコンのクリーニングをしても、
使用を続けているうちに臭いが気になってくることがあるでしょう。
エアコンクリーニング後も、臭い予防としてカビ対策をすることが大切です。
具体的な方法としては以下の方法が挙げられます。
・冷房使用後に送風運転をする
・こまめにお手入れをする
・エアコンを使用していないときは換気をする
・部屋の湿度を下げる
それぞれの詳細について見ていきましょう。
✓冷房使用後に送風運転をする
冷房を使用しているとエアコンの内部は外部よりも冷えている状況にあります。
外部の温度と差が生じるため、エアコン内部は結露が発生しやすい環境です。
この結露はカビの大きな原因といっても過言ではありません。
また、エアコン内部全体の湿度が高くなっていることから、
結露が発生していない箇所もカビが発生しやすいのです。
こうしたエアコン内部の湿気問題は、「送風運転」で解消しましょう。
エアコン使用後に10分間送風運転することで、内部の湿度を下げ、カビを防ぐのです。
ちなみに、使用しているエアコンに送風機能がない場合は、
暖房機能で代用できるため、積極的に実践してみてください。
✓こまめにエアコンのお手入れをする
エアコンのカビを防ぐには、こまめなお手入れが欠かせません。
フィルターを掃除したり、専用のハンディモップでファンを掃除
したりするだけでカビの発生を防ぐことができます。
また、こまめに掃除をすることで、エアコンの清潔な状態を長持ちさせることにもつながります。
1週間に1回と頻度を決めて、お手入れを習慣化させてみてはいかがでしょうか。
✓エアコンがある部屋の換気をする
あまり知られていませんが、ホコリはエアコンフィルターでのカビ発生の原因のひとつ。
エアコンを使用することで部屋のホコリを舞い上がらせてしまい、
それがどんどんフィルターに溜まってしまいます。
それに伴いカビも大量発生してしまうのです。
フィルターにカビが発生することで、不快な臭いに悩まされることになります。
そのため、フィルターにホコリが溜まるのを防ぐ方法として1日に数回の換気をしてみてください。
汚れた空気を外へと追い出すことで、エアコンが取り込むホコリの量を減らすことができます。
結果的に、エアコンフィルターのカビを防ぐことにつながるのです。
✓部屋の湿度を下げる
効果的なカビ対策といえるのが「部屋の湿度を下げる」というものです。
エアコンを使用すると部屋の空気が内部に取り込まれるため、湿度が高いと
エアコン内部に湿気をこもらせることになってしまいます。
除湿剤の設置、換気扇を使用する、など湿気対策を行うとエアコンの
カビの発生を防ぐことができるでしょう。
エアコンクリーニングの臭いの原因は、主に「カビ」です。
そのため、臭いの問題を解消するには、カビ対策・予防が必要不可欠といえます。
今回の記事では、エアコンのカビの問題について、解消方法や予防方法をご紹介しました。
現在、エアコンの不快な臭いに悩まされている方は、今回の記事を参考にしながら効果的な対策を実施してみてください。